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 Essay > [交渉万歳]2006/07/14(金)
 物事を極めることは、何であれ、すばらしいことだ。 by.タク

 ということで、怠惰も極めればすばr……



 さて、気を取り直しまして。
 この僕はですね、なんとですね、周囲の期待に反して、無事、高等学校へ入学することができましたわけですが。
 まあそれは、誠に不本意ながら、更に勉強をしなくちゃならないという確定でもあります。その証拠に、高等学校というところには、年5回、3年間で15回の試験という七面倒な企画があることはとうに世に知れわたっています。
 僕の学校もまた例外でなく、1年生でまだ不慣れなことが多い僕らでさえも、その苦行は免除されません。

 タクは受験の1週間前からようやっと本腰をいれて勉強したことからわかるように、怠惰の塊が怠惰100%の服を着てるような代物ですが、それでも定期考査の3日前からはしっかり勉強することにしています。
 そもそも試験前の効率的な勉強法というのは……、いや、こんな月並みなとこは飛ばそう、誰がこんなキングオブ無駄話を聞こうとするものか。え? どれも全部無駄話だって? うぅん、お客さん鋭いねぇ、胸にぐさっと来たねえ。

 さて、月並みな一人芝居も置いといて。
 僕がいつも定期考査において一番力を入れている分野は何だと思われますか。化学? 英語? 国語? ノンノンノン、ナッシング。一番、力を入れ、用意をし、しつこく粘る、僕の得意分野は、答案の返却後にあります。
 勘のいい方はお気付きかもわかりません。ずばり、その得意分野とは、先生との得点交渉です。「ここはあってるんじゃないですか」「これでもいいんじゃないですか」という、アレです。

 中学校2学年のころから、この(悪)趣味に目覚め、それ以来、その回の試験、全教科トータルで1点もあがらなかったことは1度たりともありません。えへん(自慢できることじゃあない)。最高で二十云々点を上げたという記録も持っています。

 そういうわけで、高校でもこの行為を続けようと固く誓い、ワクワクしながらテスト返却を待ち望んでいたのです(動機が不純)。
 その努力(だから動機が不純だって)の甲斐もあってか、前回の中間考査では、国語・英語・古典の点数を上げ、トータルで11点か12点も上げていただきました(ほくほく顔)。

 国語科では広辞苑を引き、明鏡辞典を引き、先生に二箇所の語句の意味を書く解答を丸にさせ、いや、丸にしていただき(あくまで図々しさによるものではなく先生の行為によるものだと主張)、一箇所の文章題ではあることないこと並べ立てて、模範解答を訂正させ、いや、訂正していただき(あくまでずうz……)、平均点を大きくずらしてやりました(元々の正解者にとってははた迷惑)。
 英語科では、恐縮そうに普通の採点ミスをいくつか指摘して、自らの遠慮がちさをアピールしたあと、日本語訳の問題を交渉開始。誰が自分でさえどう贔屓目にみてもバツな問題を、日本語文法の話を前置きし、小説の話に発展させ、字幕映画の意訳の話を持ち出し、いくつか実例を上げ、しつこく食いさがると、なんとか三角にしていただくことができました。気分は上々。人知れずガッツポーズをとると、近くの男子から、またかよ、とそこそこに不機嫌な声が漏れてきましたが、そんなこたぁ知らん。時計を見れば交渉開始から冗談でなく優に10分は経過していて、採点ミスを指摘しようと並んでいたほかの人の視線が冷たかったのはちょっぴり申し訳なく思います。
 しかし、後日の授業で、交渉をしたその先生に「タク君の名前は覚えた」と名指しされたのにはいやはや参りました。

 そんなふうにしていると、「タクは、交渉力がすごい」「タクは弁護士になれる」と言われ、一時期は嬉しくなったのですが、次に聞いたときには「まるで納豆のようだ」だの「将来は詐欺師か」だのに変わっていました。

 ただ、これくらいのことでくじけるような僕ではありませんので、しつこく徹底追求を目論む僕は、自然と、期末考査では15点あげよう、などという目標を心に掲げ、答案が返されたならば頃合いを見計らって、勇猛果敢にも先生の退路に立ちふさがるのでございますが、そのたびに、またかよ、とため息をつくのはやめていただきたい、ご友人方。しかも二度目ということで、友人どころか、普段は心やさしく、笑みをうかべて指導をしてくださる先生方も「うわ、来た」と仰るのでありますが、それが随分と交渉する気を萎えさせるやめていただきたいと常々思っております。あ、もしかしてそれが狙いかっ!(ただ単に煙たがってるだけだ)

 しかしながら、先生陣にも強敵がいらっしゃいました。保健体育の先生です。さすが体育系、と唸りました。
 普段の相手ならば7点はあげられたであろう解答も、ただの2点しか上げてもらえませんでした。
 タク得意の、『譲歩して三角ちょうだい大作戦』も見事に切り捨てられ、挙句の果てには「教科書に沿ってるからそれ以外はダメ」と強硬な態度の一点張り。こんな手もあるのか、と思わずうめきます。こう相手のペースになってしまったら、あまたもの経験による勘で、諦めるしかないとわかります(そんな勘を養うな)。
 この保健体育のせいで随分と計画が狂い、15点はますます無理になりました。2点しか上げられず意気消沈として席に戻る僕をこのときばかりと笑顔で迎える友人。
 しょうがない、現代文で挽回だ、と張り切るのですが、逆に点数が高くて直すところが少ない。もうあんまりに惨めで、さらに沈む僕(点より交渉かよ)。
 古文もなんとか2点上げてもらうのですが、どうにもかんばしくありません。
 さらに哀れな状態で英語の返却を向かえるのですが、返却の前に先生は「日本語訳は随分と甘く採点しました」と宣言。裏を返せば、これ以上甘くはできないという、けん制としか取れないので、諦めるしかありませんでした。先生に後日そのことを話すと、けん制なんかじゃないよと無表情で仰ったのですが、前回のあの日本語訳の交渉があったわけだし、どうだかなあ、とさらにさらに鬱。
 化学の返却があり、我らが担任でもあり化学科の教師でもある先生が、開口一番、「聞いた話によるとこのクラスは交渉を粘るんだって? そんなことするんだったらちゃんと勉強しなさい」と仰る。周りからはなぜだか不本意に、本当に異常なまでに視線が集まり、「タクだけだよな」「だな」などという話も思いっきり聞こえる。もちろん、僕は、突然壁のシミに強い興味を抱いたことにして、漫画チックなまでに視線をそらします。
 クラスの大半の視線が一人に向き、その本人は視線をそらしていたら、そりゃあ、誰だって想像に難くはないでしょうな。先生はそれ以上言及することもなく答案を返却。
 あの発言がけん制にしか思えない僕は(それに化学は運と相当な知識が重ならないと交渉が難しい)、もちろん先生の前に向かうことはありませんでした。もし少しでも言ったならなんて返されるかわかりません。どだい、この担任は、自分のクラスの生徒の悪行を、他のクラスの授業で大声で話すような先生です。「校内一の詐欺師」なんてうわさが流れたら交渉がしにくく……いや、肩身がせまいじゃあありませんか。
 結局その他では家庭科のいかにも押しに弱そうな先生を、あることないこと並べ立てて「可能性アリ」と判断したものを中心に徹底的に口説くと、あっさり折れてくれました。しかしそれにせよ1点問題を2箇所だけだったので、やはり惨たんたる結果です。

 こうして、高1、華の16歳の一学期は、惨めな結果で幕を閉じたのでした。ちゃんちゃん。


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