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 SS > [将来の夢は]2006/01/07(土)
「それで、本題に入りますが……」
 担任の先生がそう切り出す。私は娘の教室で先生と向かい合っている。
「以前、このクラスのみんなで文集を作ったのです。『将来の夢は』というテーマで、一人一人が作文にしたものです」
「はあ、それがどうかなさったんですか?」
 先生は、これなんですけどね、と引出しから冊子を取り出した。
「この娘さんのページを開いてください」
 その言葉にどきっとした。こんなふうに突然言われるということは、きっと、何か変なことをあの子は書いたに違いない。
「その付箋のところです」
 そうっとページを開いてみる。目に飛び込んできた題名は――。
「将来の夢は女子アナになること……」
 なんだ、かわいらしいじゃない。小学3年生で女子アナを夢見るのは珍しいかもしれないけど、お姫さまになりたい、とかよりは現実的だし、悪いことじゃない。私はほっとして顔をあげた。
「これが、なにか?」
「……ちょっと読み進めてください」
 先生は相変わらずすぐれない顔だった。私は冊子に視線を落として字を追った。
「……」
 私が口ごもる番だった。それを見て先生はおもむろに身を乗り出して言った。
「おわかりですか。文章から読み取れる暴力的、反抗的、そして、反政府的思考。彼女はどうもアナキズムの精神に囚われているようです。彼女が望んでいるのは、女子アナ、女子アナウンサーの類ではなく、女子アナキストです」
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